ドットと猫
前日に続きカタチの話。
ドットが苦手、という人は結構いる。
パンフレットやチラシなどの制作を頻繁にやっていたころ、依頼主に「実は、ドットが苦手だから他の柄にしてほしいんだ」というような修正依頼を受けたことがある。
「ドット柄は王道の柄パターンだし、あまり人にはいえないけども…どうしても苦手」と、その人は排水溝や天井の通風孔も昔から苦手だと打ち明けてくれた。
でもなぜかドットもカルピスのパッケージのようなのは平気、と言っていた。
恐怖っていろいろで、本当に他の人にはなんでもないようなものが頭の中の経験や知識に結びついて起こることもある、不思議で面白いなぁと思ったものです。
連想してしまう、といえば、点が三つあると顔に見えるシミュラクラ現象も有名です。天井のシミがおぞましい老人の顔に見える、とか。
私はかなり昔、U神宮の参道で赤ちゃんの笑った顔のように見える白いキノコを見つけたことがあり、以来白いキノコを見ると少し緊張するようになった。
今日の絵はその辺りを狙って描いてみた。
私はタピオカミルクティーにたゆたう白猫を描いていますが、見る人には謎の黒玉が浮いてる!にも見えるだろうし、穴にも見えるだろうし、顔にも見えるだろうしの、変な絵。
怖い、という感覚は面白い。