そっくり猫
以前住んでいたマンションのそばで、よく見かけてた野良猫。
飄々として、なんとも表現しにくい毛色していて、やたらデカくて動きが遅くて(コアラみたいに遅い)…しょっぱいもの食べたかのような顔。
見かけるようになってから1年以上経って「同じ顔の猫…3匹いる!」って気づいた。3匹一緒にいるとこを目撃して戦慄した。まさかの三つ子だった。
よく見かけるなぁ、やたら会うなぁと思ってたけど、まさか同じ顔が3匹いると思わないじゃない。
猫は一緒に生まれた兄弟でも、親子であっても、なかなか似ないものだ。
三つ子は恐怖感じるくらい顔も毛並みも体格も同じだった。なかなかいないタイプの顔が三つ子。嘘みたいな光景。
他の現代人なら間違いなく写真を撮るような光景で、私ただポカーン。
猫はしばらく私の顔見た後、それぞれ去っていった。以来集まってるとこを見ないまま私は引越してしまった。
似てると言えば、私にめちゃくちゃ似てる人が、近所にいるらしい。
住宅地の細い道で向かいの車が徐行してきたからふと見たら、運転席の人がニコニコしながら手を振ってきたり。
自転車に乗ったおじさんが「あー!先日はどうもー」って言って会釈しながら通り過ぎたり。
全然心当たりない。完全に誰かと間違われてるらしいな、ってことが近所で7〜8回あった。
訂正する間もないくらいのタイミングで。
マツキヨでウサギの草を買うためにレジにいたら「これ数日前も買ってらっしゃいましたけど〜いいんですか?」と店員さんに言われた。
マツキヨで草買うのは2か月ぶり、このマツキヨに寄るのは数週間ぶり、そもそも普段はウサギ草はAmazon、数日前買っていたのは絶対私じゃない。
お節介を焼いてくれた店員さんのおかげで「私のソックリさん、草食べる系の小動物飼ってる!?」ってわかった。そんなことまでお揃いなの少し怖い。
これと似たことがカルディでもあった。「一昨日お探しのもの!入荷しましたよー」と言われたけどもカルディ寄ったの数週間ぶりだし店員さんに品物探してもらったことない。
私のソックリさんはかなり交友関係が広く「会ったら躊躇いなく声かけられるキャラ」をした人らしい。
私より性格が明るそう…羨ましいね。
正直会ってみたい。絶対向こうも「なんか私に似た人居るらしいんだよねー」って気づいているはず。
実際会ったら会ったで、かもしれない。
ドッペルゲンガーは遭遇すると自分が死ぬというモノらしい。
しかし私、ソックリ三つ子の猫に出会った経験がある。
私は「どんな人も、そっくり似た顔が世の中には3人いる」っていう説を推して、うっかり会うのを楽しみにしていこうと思ってる。