土とネコ
この絵は先月の「人間の遺体を堆肥にすることを認める法律ができたよ!」というニュースを知って描いたもの。
人間の遺体を堆肥に 米国内で初めて合法化 https://www.bbc.com/japanese/48361574
こういう風景の一部になっていきたい、ということなのかなと思った。
今月、祖父が逝去した。祖父は認知が進んでしまっていたが、生前こだわりといえば朝ごはんのパンくらい、凡庸なことを好み、勉強や畑の手入れのような毎日の地道な積み重ねが好きな人だった。
大往生だったので悲しみよりも淡々としていた。こんな時は深く考えないでいい思い出をしっかり覚えておこうと思う。
一昨年、今年と母方の祖父母が亡くなったので、親戚の中では遺影写真の選抜や告別式ソングの選抜に余念がない。みんなどうせなら綺麗に死にたいのでいい顔した写真を遺影にしたいし告別式はちょっと気の利いたことをしたい欲がある。
浅いながらも欲があり元気いっぱいなので「お互い葬式は当分先だな!!」と笑いあっている。
私は「告別式の時とか出棺の時に流す曲は、我が祖国のスメタナにして!」と家族に言っておいている。
こんなささやかな欲の中で、いつの間にか死んでいたい。