マカロニと猫
暑い日が続いていると、スパイスいっぱいなものや彩の鮮やかなもの、酸味のきいたもの、しょっぱいものが食べたくなる。箱で買ったトマトが冷蔵庫にいるとなんだかホッとする。
ひとくち大に切って塩ニンニクだれで和えた冷やしトマトにする。
パスタはトマト味にしがち。料理がしんどい時は冷凍パスタが頼り。
そして今、やってみたくてしょうがないことがある。
マカロニを針で刺すこと。
ことのキッカケが今年の新年会での会話。人間ドックに行ったhさんの話。
hさん「私、病院で採血した時に、担当してくれたのがベテランぽい方で『血管がすごく良い血管!刺し心地がすごくイイ!』って褒められたんだ。刺し心地ってどんな感じですか?wって聞いたの。そしたらちょっと考えて『…茹でたマカロニみたいな感じかな!』って言われたよー」
という感じで話してくれた。
マカロニ!!!
ベテランの看護師さんが絶賛するほどの血管なんてすごいや!と思う同時に
血管の刺し心地に個性や良し悪しを見いだすくらい採血をしてきたベテラン看護師のベテランぶりにも感心した。
この話を聞いてから「マカロニを針で刺してみたい」という好奇心が湧いた。
マカロニのような柔らかさ、というのは想像できるが、
マカロニを針で刺したような感じ、というのはこう、なんかこうね、絶妙に想像しにくいじゃないか。
ただなんか…悪くはなさそうだな、と漠然と思う。
ものすごく身近であり実現可能のためのハードルが程よく高くないのに
全く未知な触感に出会えるんじゃないか?と思える。
こういう好奇心は大事にしたいものだ、と強引に最もらしく考えたが
茹でたマカロニをキッチンでプスリ…と針でやりながら「健康な血管の感じはこういう感じなのかー」という人間とは。
夫にこのへんの話をしてみたところ「絶対やらなくていいし、やったら現場を写真に撮って『呪術』ってツィートする」と諫めてきた。
たしかに猟奇的だし知見を得る意味でも大した実りがないよなぁ、と思うに留めて…ギリ実行してはいない。
好奇心は猫も殺す、というが
人は9つも命ないからね。