椿は栄養を受けた葉が年越し、花は潔く短く節目を数えているのが感じられて面白い。
今日の猫は、大きく歳とった猫。少し前にこんな光景を見たことがある。
フンフンと椿を嗅いでいて、私は「年をとった猫も、咲いた椿に好奇心が湧くんだな。」と思った。地域猫にとっては植物の移り変わりは常だし、衣食住に深く関わらないもの、花には興味がないのかと思っていたから、椿をフンフンと嗅ぐ猫の様子にしみじみした。
何年も生きてみると、暮らしに慣れるかと思ったら、昔より沁みるようになったことに驚くことがある。
昔は苦手だったおせちや正月飾りの存在感が、今はしみじみ沁みる。